アフターピルを服用すると翌月の生理は遅れる？生理周期や副作用についても解説

アフターピルを服用すると翌月の生理が遅れたり生理周期が乱れたりする、と聞いたことがある方も多いでしょう。

本記事では、アフターピルを服用したあとの生理周期や副作用、注意事項などについて解説します。

アフターピルによる影響や生理周期の乱れが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

アフターピル服用後の生理がくるタイミング

アフターピルを服用後、次の生理のタイミングがいつになるのか不安な方も多いでしょう。

アフターピルを服用したあとは女性ホルモンのバランスが通常とは異なるため、次の生理のタイミングや回数に影響が出る場合があります。

アフターピル服用後に考えられる生理への影響について解説します。

3週間以内に生理が起こる

アフターピルを服用した日から3週間以内に生理が起こります。

ただし、厳密には通常の生理ではなく、アフターピルによって引き起こされる消退出血です。消退出血は避妊に成功した証拠でもあります。

また、消退出血は3～7日程度続くため、通常の生理と同様に過ごしましょう。出血が1週間以上続く場合にはクリニックの受診をおすすめします。

生理がくるまで妊娠の有無は分からない

前述の通り、アフターピル服用後に生理（消退出血）が起こった場合は避妊に成功しています。

しかし、アフターピルによってホルモンバランスが急激に変動するため、消退出血ではない不正出血が起こる可能性があります。

不正出血だった場合は妊娠が成立している可能性があるため、注意が必要です。

出血の量や経血の状態には個人差がありますが、生理（消退出血）はドロドロとした血液、不正出血はサラサラとした血液の方が大半です。

経血の状態やタイミングなど、気になる点がある場合はクリニックを受診して相談してみてください。

生理が2回起こる場合もある

アフターピルを服用すると、本来の1周期の間に生理が2回起こる場合があります。

一度目はアフターピルによる消退出血、二度目は消退出血後に排卵が起こった場合の通常の生理です。

生理が2回起こったように感じますが、実際には消退出血と通常の生理の2種類の出血です。

比較的よく見られる現象で、いずれも避妊に成功している証拠のため過度に気にする必要はありません。

ただし、アフターピル服用後に出血の量が急激に増加した場合や生理の期間が長い場合などは、医師への相談をおすすめします。

アフターピル服用後の出血とは

アフターピル服用後の出血は消退出血と呼ばれる出血で、アフターピルによる身体の正常な反応です。

消退出血の仕組みや役割を詳しく解説します。

子宮内膜がはがれて起こる出血

女性の体内では、卵子と精子が受精した場合の着床（妊娠）に備えて子宮内膜が厚くなります。

しかし、卵子と精子が受精しなかった場合は子宮内膜が不要になるため、経血として体外に排出されます。

子宮内膜が経血として排出される現象が、生理が起こる大まかな仕組みです。

アフターピルで排卵を抑制した場合も同様に、受精卵が着床しないため子宮内膜が不要になり、出血（消退出血）が起こります。

避妊に成功したかどうか判断する目安

アフターピル服用後に、避妊に成功したかどうかを自身で判断する目安が消退出血の有無です。

アフターピルを服用した日から3週間以内に生理（消退出血）が起こった場合は避妊に成功したと言えるでしょう。

ただし、前述の通り不正出血の可能性もあるため、経血の状態や出血のタイミングをきちんと確認して見極めることが大切です。

消退出血が起こる

消退出血は、アフターピルや低用量ピルなどのホルモン剤、または何らかの原因によって女性ホルモンの分泌量が減少した場合に起こります。

生理と消退出血の大まかな仕組みは同じですが、通常の生理と区別するために消退出血と呼ばれています。

また、消退出血が続く期間は3～7日程度が一般的です。

通常の生理と比較すると経血量が少なく、本来の生理周期とは異なるタイミングで起こることがあります。

アフターピル服用後の生理周期

アフターピルを服用すると女性ホルモンが意図的にコントロールされるため、生理周期が乱れる場合があります。

アフターピルを服用した場合に考えられる生理周期への影響について解説します。

7日～3週間以内に生理がくる

避妊に成功している場合、アフターピルを服用した日から7日～3週間程度で消退出血が起こります。

消退出血のあとに通常の生理が起こることもあるため、1周期に生理が2回起こる可能性があります。

いずれも、本来の生理周期とは異なるタイミングで出血するため、生理周期が乱れる場合があるでしょう。

また、アフターピルに用いられるノルレボ錠の添付文書には、副作用として月経過多や月経遅延などの生理不順の症状が記載されています。

生理周期の乱れは比較的起こりやすい副作用のため、生理周期を自身で記録し、数か月から1年程度は様子を見てみてください。

生理不順が治らない場合はクリニックの受診をおすすめします。

3週間以上生理がこない場合妊娠の可能性が考えられる

アフターピルを服用した日から3週間以上経過しても消退出血や生理がこない場合は、妊娠している可能性が高いでしょう。

また、消退出血と不正出血は勘違いしやすく、思いがけず妊娠が成立している可能性もあります。

3週間以上生理がこない場合やサラサラとした血液の不正出血のみの場合は、医師に相談してみてください。

排卵後にアフターピルを服用した場合の生理周期

排卵後にアフターピルを服用した場合は、消退出血を伴う月経が、通常通りの周期で起こることが多いでしょう。

通常通りの生理と変わらぬ日数や出血量であれば、避妊が成功している可能性が高いといえます。

逆に、おりものが下着に付着したり、出血量があまりにも少ない場合は、妊娠による出血であることも考えられます。

その場合は、速やかに産婦人科を受診するようにしましょう。

アフターピル服用の副作用

アフターピルを服用すると、眠気や下痢、吐き気、めまいなどの副作用が起こる場合があります。

アフターピルに用いられるノルレボ錠を例に挙げると、副作用の発現頻度は次の通りです。

主な副作用の発現頻度

• 5％以上：眠気（傾眠）、吐き気（悪心）
• 0.1～5％未満：下痢、めまい（浮動性めまい、体位性めまい）

とくに眠気や吐き気が起こりやすいとされています。

眠気

アフターピルに含まれるプロゲステロン（黄体ホルモン）によって眠気が誘発されます。

眠気（傾眠）は精神神経系に起こる副作用です。

ピルの中でもアフターピルはとくに女性ホルモンが急激にコントロールされるため、眠気が起こりやすい特徴があります。

下痢

アフターピルを服用すると女性ホルモンのバランスが急激に変動するため、下痢や腹痛が起こる場合があります。

下痢は消化器系に起こる副作用です。

1～2回程度の下痢であれば、アフターピルの効果に影響を与える心配はありません。

ただし、複数回下痢を繰り返す場合はアフターピルの効果が弱まる恐れがあるため、医師に相談してみてください。

吐き気

アフターピルによって吐き気（悪心）が起こる原因は主に2つ考えられます。

• エストロゲン（卵胞ホルモン）によって嘔吐中枢が刺激されるため
• プロゲステロン（黄体ホルモン）がインスリンの働きを弱め、低血糖になりやすいため

また、副作用への不安感や精神的ストレスなども吐き気を引き起こす原因のひとつです。

アフターピルを服用してから1～2時間以内に嘔吐した場合は、避妊効果が弱まるため1錠追加で服用する必要があります。

ただし、自己判断で追加服用せず、まずは医師に相談しましょう。

めまい

急激なホルモンバランスの変動や精神的ストレスなどの原因によって、一時的にめまいが起こる場合があります。

アフターピルに用いられるノルレボ錠の添付文書には、副作用として浮動性めまいと体位性めまいが記載されています。

めまいの種類と症状

• 浮動性めまい：ふわふわとした感覚やふらつきなど
• 体位性めまい：立ちくらみや起床時のめまいなど

起床時や立ち上がった際などにふらつきが起こりやすいため、めまいが治まるまで安静にしましょう。

アフターピルが安いおすすめオンラインクリニック3選

一刻の猶予を争うアフターピルの処方。土日祝日で医療機関の受診が難しい場合、オンラインピル処方サービスを検討してみてください。

ここでは、スピーディーにアフターピルの処方を受けられるオンラインクリニックを3つ紹介します。

参考文献：【厚生労働省】オンライン診療にけるアフターピルの処方

メデリピル

メデリピルは、LINE完結でアフターピルの処方を受けられるオンラインピル処方サービスです。

公式サイトからすぐにLINEの友達登録画面が開くため、友達追加をおこない診察の予約をしてみてください。アフターピルの送料は無料です。

メデリピルでアフターピルの処方を受けたあと、継続してピルを飲みたい場合は低用量ピルへの切り替えも可能です。低用量ピルの料金は初月無料となっており、費用負担を抑えて継続した避妊ができるでしょう。

今後低用量ピルへの切り替えを検討している方には、メデリピルがおすすめです。

クリニックフォア

クリニックフォアは、オンライン診療実績100万件以上の豊富な経験を持つクリニックです。すぐにアフターピルが欲しい場合、「アフターピルが欲しい」からワンクリックで最短日時の予約も可能です。

初診でもオンライン完結でアフターピルの処方が受けられるため、はじめてオンラインクリニックを利用する方もスムーズでしょう。

クリニックフォアでは後発品を含む全4種のアフターピルを取り扱っています。料金は9千円前後ですが、後払いも利用できることから手元にお金がない場合でも利用可能です。

提供：クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックではオンライン診察完了後、最短当日にアフターピルを受け取れます。土日祝でも診療を受けられるため、すぐにアフターピルを受け取りたい方はDMMオンラインクリニックを検討してみてください。

アフターピルの処方をDMMオンラインクリニックで受ける場合、送料はかかりますが診察料は無料です。

さらに支払いにはDMMポイントが利用できることから、DMM関連のサービスに登録している方にはとくにおすすめです。

アフターピルに関するよくある質問

アフターピルに関するよくある質問に回答します。

避妊効果を正しく得るために、アフターピルの服用方法や特徴をきちんと理解したうえで服用しましょう。

アフターピルとの飲み合わせで注意するものは？

アフターピルは、次の薬との併用に注意が必要です。

いずれも、アフターピルの避妊効果を弱める恐れがあります。

また、セイヨウオトギリソウやセントジョーンズワートを含むサプリメントや食品なども、アフターピルの効果を弱める恐れがあるため注意しましょう。

アフターピルを服用したら避妊はしなくてもよい？

アフターピルの避妊効果は5～7日程度継続するとされています。

しかし、妊娠を希望していない場合は、アフターピル服用後もコンドームによる避妊が大切です。

アフターピルによる避妊は、ホルモンバランスの乱れや血栓症の発症リスク上昇など、女性の身体にとってデメリットもあります。

頻繁にアフターピルを服用する必要がないよう、日頃からコンドームによる避妊を徹底しましょう。

アフターピルの服用に年齢制限はある？

アフターピルには年齢制限がないため、妊娠する可能性がある女性は誰でも服用可能です。

ただし、未成年者がクリニックでアフターピルを処方してもらう場合、保護者の同意が必要な場合があります。

また、アフターピルは保険が適用されないため、費用が高額になる可能性もあります。

未成年者や学生の方がアフターピルを服用したい場合、まずは保護者や医師に相談しましょう。

服用しても妊娠する原因は？

アフターピルは高確率で避妊可能ですが、服用タイミングや条件によっては妊娠する可能性があります。

アフターピルを服用しても妊娠する原因は次の通りです。

• 服用するタイミングが遅い
• 服用方法が誤っている
• 併用注意薬と併用した
• 服用後、1～2時間以内に嘔吐した
• 服用後に何度も下痢を繰り返した　など

避妊に成功したかどうかは、服用後の消退出血や生理の有無によって確認可能です。

消退出血や生理が確認できない場合は、早急にクリニックを受診してみてください。

まとめ

アフターピルは、性行為後72～120時間以内の服用で避妊効果が得られる経口避妊薬です。

従来は医師の処方が必要な薬でしたが、厚生労働省は2023年6月26日に、一定の要件を満たす薬局でアフターピルを試験的に販売する計画を発表しました。

新たな取り組みによりアフターピルが入手しやすくなりますが、生理周期への影響や副作用があるため、リスクを十分に理解したうえで正しく取り扱うことが大切です。

本記事で紹介した影響や副作用を参考に、服用方法を正しく守って服用しましょう。

＜参考＞
医療用医薬品 ： ノルレボ（ノルレボ錠1.5mg）
フィットクリニック