一時の感情から性行為で外出し(膣外射精)をする方は少なくありません。
しかし、性行為後に急に妊娠に対する不安に襲われ、外出しした際の妊娠確率が気になる方もいることでしょう。
実際に外出しをした場合でも妊娠する可能性はあるのでしょうか。
結論からいうと、たとえ外出ししたとしても妊娠する確率は十分に考えられます。数値的にも決して低くはありません。
しかし、外出ししたあとでも避妊できる可能性はあります。
当記事では、外出しした場合の妊娠確率や妊娠しないための対策などを解説します。
外出し後の避妊対策は、一刻を争うことにもなり得ます。ぜひ、当記事を参考にしてみてください。
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外出し(膣外射精)の妊娠確率は?
外出ししたから安心だと考えている方もいることでしょう。しかし、外出しすれば妊娠しないわけではありません。
なぜなら、たとえ外出ししたとしても、妊娠する要素があるためです。
外出しした際の具体的な妊娠確率と、それぞれの避妊方法での妊娠確率については次で解説します。
外出しで妊娠する確率
外出しをしたとしても、妊娠する可能性は十分に考えられます。
確率にすると約22%と決して低い数値ではありません。5回に1回の割合と聞けば実感しやすいのではないでしょうか。
また「今日は安全日のため外出しなら大丈夫」と勘違いしている方も少なくありません。
しかし、安全日の正確な定義はなく、きちんと避妊対策しても妊娠する可能性があることから、外出しは正しい避妊方法とはいえません。
では、それぞれの避妊方法による妊娠確率はどの程度なのでしょうか。
次は、避妊方法ごとの妊娠確率について解説します。
避妊方法ごとの妊娠確率
避妊方法ごとの妊娠確率は次のとおりです。
避妊方法 | 通常使用による妊娠確率 | 正しい使用による妊娠確率 |
---|---|---|
外出し(膣外射精) | 22% | - |
コンドーム着用 | 18% | 2% |
低用量ピル | 9% | 0.3% |
表をみてわかるとおり、一般的に認知度の高いコンドームや低用量ピルの使用ですら確実に避妊できるわけではありません。
それゆえ、外出しなどもってのほかでしょう。また、コンドームやピルを正しく使用すると、高い避妊効果があることもわかります。
以上のことから、きちんとした避妊対策が重要です。
外出し(膣外射精)で妊娠する原因
なぜ外出ししているのに妊娠するのか不思議に感じていないでしょうか。
実は外出しをしたとしても妊娠する原因はいくつかあります。
そのなかでも、もっとも可能性の高い原因となる2つについて解説します。
カウパー腺液にも精子が含まれる
「カウパー腺液」とは「尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき)」ともいい、男性の尿道内から分泌されるアルカリ性の液です。
カウパー腺液は射精前に分泌され、弱酸性である男性の尿道内と女性の膣内をアルカリ性で中和させる働きがあります。理由は、精子を酸性のダメージから守るためです。
しかし、カウパー腺液にも少量の精子が含まれていることがあります。
本来ならカウパー腺液に精子は含まれていません。しかし、射精が近づくにつれ、尿道内に漏れる精子がカウパー腺液と混ざり排出されます。
対策としては、コンドームやピルできちんと避妊を心がけましょう。
正確なタイミングでの外出しは難しい
きちんと外出ししているつもりでも、ベストなタイミングでの外出しは難しいといえるでしょう。
【理由】外出しが間に合わず膣内に射精されるカウパー腺液に精子が含まれる場合がある |
上記を踏まえると、正確なタイミングで外出しをするのは現実的ではありません。
望まない妊娠を避けるためには、きちんと避妊する必要があります。
外出し(膣外射精)した場合はアフターピルを服用
ここまでの解説でもわかるとおり、外出しは正しい避妊方法ではありません。
望まない妊娠をしないためにも、外出しをしたらアフターピルの服用をおすすめします。
アフターピルとは避妊せずに性行為をした場合でも、72時間以内に服用すれば高確率で妊娠を防げる薬です。
妊娠する前に正しくアフターピルを服用し、きちんとした対処が重要です。
次はアフターピルの種類や価格、正しい服用方法について解説します。
アフターピルの種類・価格
アフターピルにはいくつかの種類があり、価格や特徴が異なります。効果や価格などから自身にあうものを選ぶとよいでしょう。
アフターピルはおもに次の2種類があります。
- レボノルゲストレル
- エラワン
上記2種類のアフターピルは価格が多少異なります。種類と価格相場は次の表で確認できます。
種類 | 価格相場 | 特徴 |
---|---|---|
レボノルゲストレル | 9,000円~12,000円 | 性行為後72時間以内の服用を推奨 |
エラワン | 10,000円~17,000円 | 性行為後120時間以内の服用を推奨 |
表の相場を見るかぎり、アフターピルの価格は比較的高額なうえクリニックごとに差が生じることがわかります。
考えられる原因は2つです。
- ピルは保険が適用されない
- 自由診療のためクリニックが自由に価格設定できる
種類ごとにみると、エラワンよりレボノルゲストレルの方が低価格で購入できます。
エラワンは120時間以内の服用でも効果があることに対して、レボノルゲストレルは性行為後72時間以内の服用が推奨されるためです。
性行為後の経過時間により適切なアフターピルを選ぶとよいでしょう。
性行為後72時間以内に服用する
アフターピルは性行為後72時間以内の服用が理想的です。エラワンは120時間以内の服用が有効とはいえ、72時間を過ぎると避妊確率が下がります。
アフターピルの種類ごとの経過時間と避妊率については次の表のとおりです。
【アフターピルの経過時間ごとの避妊率】
種類 | 24時間以内 | 48時間以内 | 72時間以内 | 72~120時間以内 |
---|---|---|---|---|
レボノルゲストレル | 99% | 98% | 97% | - |
エラワン | 99% | 99% | 99% | 98.9% |
表のとおり、若干の差ではありますが時間の経過とともに避妊確率は低下します。
レボノルゲストレルは24時間以内がもっとも避妊確率が高く、24時間ごとに約1%ずつ低下します。
エラワンは72時間までの避妊率は約99%と同率ですが、72時間以降は低下しています。
以上のことから、アフターピルを服用する場合でも、早ければ早いほど効果的だといえるでしょう。
オンライン診療なら最短当日に発送可能
アフターピルの服用は早いほど効果的です。しかし、処方から手元に届くまでのタイムラグが気になる方もいるのではないでしょうか。
たしかに、受診から処方までに時間を要すると、どんどん避妊確率は低下してしまいます。
そこで、ピルのオンライン診療がおすすめです。
対応の早いクリニックでは、最短当日にピルを発送して翌日には自宅に届くため、経過時間を最小限に抑えられます。
少しでも高い避妊確率になるよう、外出しをして心配な方は早急にオンラインクリニックの受診をおすすめします。
外出し(膣外射精)で妊娠しないための予防策
ここまでの解説のとおり、外出しは正しい避妊対策ではありません。予期せぬ妊娠を防ぐためには、きちんとした予防策をとる必要があります。
予防のうえでの有効策は、低用量ピルの服用か男性のコンドーム着用です。
それぞれ正しい知識のうえ、使用するとよいでしょう。
低用量ピルを服用する
低用量ピルの特徴は、卵巣でつくられる「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンが含まれていることです。
低用量ピルの継続的な服用で「排卵の抑制」と「子宮内膜の増殖を抑える作用」が期待できます。
低用量ピルを生理翌日から毎日服用を続けると、ホルモンバランスを調整し、脳が「妊娠状態」と錯覚を起こします。
結果的に脳が妊娠していると錯覚するため、排卵が抑制されるメカニズムです。
排卵をおさえるため、正しく服用できた場合の避妊効果は約99.7%との報告があります。
また、ホルモンバランスの改善によりニキビ肌が改善したり、生理痛やPMSが改善したりするなどのメリットもあります。
低用量ピルはアルターピルよりコスパがよく、1か月の相場は2,500円~3,000円程度のため、服用を検討してみましょう。
コンドームを使用する
男性のコンドーム使用も有効的な妊娠予防となります。
前述したように、コンドームを正しく着用すると妊娠確率は約18%となり、外出しした場合の約22%よりも避妊確率は高くなります。
コンドームは低価格のものなら1,000円程度とリーズナブルなため、経済的にも負担を感じにくいでしょう。
ぜひ、コンドームの着用を検討してみてください。
外出し(膣外射精)・妊娠確率に関するよくある質問
ここからは、外出しの妊娠確率に関してよくある質問に回答します。
正しい知識を得て、不安な点や疑問の解決が重要です。ぜひ、参考にしてみてください。
安全日なら外出ししても大丈夫?
安全日の外出しでも妊娠する可能性はあります。
そもそも、生理周期には個人差があり、誰もが規則正しいわけではありません。そのため、安全日や危険日の正確な判断は困難でしょう。
また、日頃から基礎体温を計りながら判断するのは現実的とはいえません。やはり、きちんと避妊したうえでの性行為をおすすめします。
アフターピルがあれば中出ししてもいい?
アフターピルを服用したとしても中出ししてもよいわけではありません。アフターピルを服用しても避妊確率が100%ではないためです。
また、アフターピルの服用で副作用の報告もあります。そのため、毎度アフターピルに頼る性行為は避けた方がよいでしょう。
あくまでも、避妊対策しなかった際の対応策として考えてください。
まとめ
ここまでの解説のとおり、外出ししたとしても絶対に妊娠しないわけではありません。
性行為中、男性の尿道から分泌されるカウパー腺液にも精子が混ざる可能性があることと、正確な中出しのタイミングが難しいことが大きな原因です。
性行為する際は、正しい避妊対策をおこなうことをおすすめします。性行為中、万が一避妊に失敗した場合は、アフターピルを服用するとよいでしょう。
アフターピルは72時間以内の服用で、約97%の確率で妊娠を防げます。なるべく早い服用が望ましいため、処方が早いオンライン診療の受診をおすすめします。
避妊に対する正しい知識をつけ、正しい避妊対策を心がけてください。