MENU

葉酸サプリに期待できる効果とは?摂取目安量や効果を高める葉酸の摂り方まとめ

※本サイトと提携する企業のPR情報が含まれます。

葉酸サプリは、胎児の先天性疾患や早産のリスクを下げる目的で飲まれることが多いです。

また、美容や健康的な体づくりを意識する方にも、注目されています。

ただ実際の効果や摂取量、摂りすぎによる健康障害などに不安を覚える方もいるでしょう。

サプリで葉酸を摂取するなら、安全に効果を感じたいところです。

そこで今回は葉酸サプリに期待できる効果や、摂取量の目安、安全に効果を得るための正しい飲み方などを紹介します。

葉酸サプリの効果が気になる方は、ぜひ読んでください。

目次

葉酸サプリに期待できる主な効果

まとめ

ビタミンB群の一種である葉酸は、ビタミンB12とともに「造血のビタミン」と呼ばれる栄養素です。

血液を作るのみでなく細胞増殖にも関わるため、体内でさまざまな働きをします。

まずは、胎児の先天性疾患の予防や健やかな体づくり、美容など葉酸サプリに期待できる効果を紹介します。

胎児の神経管閉鎖障害を予防

葉酸は、細胞分裂に必要なDNAやRNAの合成に関わるため、細胞増殖が活発に行われる胎児に重要な栄養素です。

とくに妊娠初期の胎児にとって、葉酸は欠かせません。なぜなら、脳や脊髄を形成する神経管が受胎後4週目のタイミングで作られるためです。

妊娠初期に葉酸が不足すると細胞分裂に失敗し、神経管の一部が塞がる先天性疾患「神経管閉塞障害」のリスクが高まります

そして、神経管閉塞障害は流産や生まれた赤ちゃんの無脳症、二分脊椎症などを引き起こす恐れがあります。

そのため、妊娠初期の妊婦や妊娠の可能性がある女性には、葉酸サプリがおすすめです。

細胞分裂の際にDNAやRNAの合成を促す葉酸を積極的に摂取すると、神経管閉塞障害のリスクを50%~70%程度下げる効果を期待できます。

早産のリスクを低減

予定日よりも早い時期に赤ちゃんが誕生する早産は、母子に負担をかけるうえ、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼします。

早産は、母体や胎児に関わるさまざまな理由で発生しますが、約半数の原因は妊娠高血圧腎症や胎盤早期剥奪などの合併症です。

妊娠の継続により母体に危険が及ぶと判断されれば、お母さんの体を守るための治療として帝王切開で早めに出産させるケースも存在します。

したがって、早産を避けるためには合併症の予防が重要です。そして、葉酸は妊娠の合併症のリスクを下げる効果があると報告されています。

また、葉酸には細胞分裂を促し、胎児の発達を促進する働きがあります。よって、葉酸サプリを摂取すれば、赤ちゃんが未熟な状態で生まれることを防ぐ効果もあるでしょう。

肝臓機能のサポート効果

体内にある葉酸のうち、約50%は肝臓に存在します。

そして葉酸は肝臓の働きとも関係が深く、肝臓で代謝されるアミノ酸「メチオニン」の補酵素です。また、肝臓の解毒作用にも関係しています。

葉酸不足に陥ると肝臓機能が低下するうえ、肝脂肪のリスクが高められると指摘されているため、葉酸サプリで健康的な体づくりをおこないましょう。

くすみや肌荒れケア

葉酸サプリには、美容に対する効果もあります。なかでもくすみや肌荒れのケアに役立つ理由は、葉酸に血液を作る働きがあるためです。

肌のくすみは、皮膚の血管を通る血液の量が減少し、赤みが減ることによって起こります。

皮膚の黄みや黒っぽさと赤みのバランスが取れなくなれば、表情がどんよりと暗く見えるでしょう。

さらに、血流低下で目の下に黒っぽいクマができると、顔がより疲れた印象になります。

葉酸はビタミンB12とともに赤血球を作り、全身の血流を促します。したがって、血液の減少や血流の悪化によるくすみの予防に効果的です。

また、酸素や栄養素を運ぶ血液の流れがよくなると、皮膚を修復する力が高まり、肌荒れが起こりにくくなります。

美髪を維持

葉酸の造血作用により血の巡りがよくなれば、美しい髪を保つために必要な栄養素が頭皮に行き渡ります。

また、葉酸は髪のもとであるタンパク質の合成にも関係しているため、抜け毛や枝毛などのトラブルを防ぐ効果もあります。

さらに白髪に悩む方にも、葉酸サプリがおすすめです。黒い髪の着色には、メラノサイトで作られるメラニン色素が利用されています。

そして、メラニン色素のもととなるメラニンタンパク質は、「チロシン」から作られます。チロシンは、血液によって運ばれるアミノ酸の一種です。

そのため、血液が不足すればメラニン色素が減少し、白髪が増加するでしょう。

造血作用を持つ葉酸を含んだサプリで血流を促せば、健康的で若々しい髪を保てます

新陳代謝の促進

細胞分裂や造血をサポートする葉酸は、新陳代謝を促進させて古い細胞と新しい細胞の入れ替わりを促す効果を持ちます。

したがって、葉酸サプリは、古い細胞が残り続けることによる老化を防ぎたい方からも人気です。

また、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促されると、老廃物が排出されます。

ダメージを受けた肌の修復がスムーズに進むため、ハリや弾力が生まれ、肌状態の変化も感じられるでしょう。

紫外線や乾燥から肌を守るバリア機能も高められて、シミや毛穴などのトラブルも予防できます

疲労回復

運動不足や年齢などの影響で血流が悪くなると、血液とともに運ばれる疲労物質が体内に停滞します。

つまり、血行不良は疲れやだるさの原因です。

一方、血の巡りがよければ、疲労物質も運ばれて対外へ排出されるため、疲れやだるさが残りません。

よって、造血作用のある葉酸は疲労回復にも効果があります

葉酸サプリにより酸素や栄養が全身に行き渡れば、疲れを感じにくい体づくりにも繋がるでしょう。

循環器系の疾患予防

適切な量の葉酸の摂取は、心筋梗塞や脳卒中など循環器系の疾患の予防にも効果的です。

循環器系の疾患には、必須アミノ酸の一種「メチオニン」の代謝によって生み出される「ホモシステイン」が関係しています。

血液中に存在するホモシステインの濃度が上がると、血管の内部が傷つけられ、動脈の弾力が失われる「動脈硬化」のリスクが高まります。

そして、動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中など重大な疾患の原因です。

したがって、循環器系の疾患を防ぐためには、ホモシステインの濃度を下げることが重要です。

ホモシステインは、代謝に葉酸を必要としています。よって、適量の葉酸を摂取すれば、血中のホモシステインの濃度を下げられます。

うつ病予防

葉酸は、快感や多幸感、意欲に関係するドーパミンや「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンなどの神経伝達物質とも関係が深いです。

タンパク質と結びついた葉酸は、脳において神経伝達物質に関わるリン酸を修復します。

そのため、葉酸不足は神経伝達物質の減少による意欲低下の原因です。

実際、うつ病の症状がある方は血液中の葉酸の濃度が低いとも報告されています

葉酸サプリによってドーパミンやセロトニンの分泌が正常になれば、メンタル面での健康も維持できるでしょう。

貧血予防

貧血は、赤血球の生産と供給、崩壊のバランスが崩れたときに起こります。

赤血球の機能が低下すれば、体内に酸素や栄養素が行き渡らず、倦怠感やめまい、息切れなど貧血の症状が現れるでしょう。

葉酸サプリは、ビタミンB12とともに赤血球を作る葉酸を含んでいるため、貧血予防に効果的です。

貧血の方の治療では、葉酸を含んだ飲み薬が使われることも多いです。

葉酸の効果を得るための摂取目安量

効果を得るためには、適量の葉酸サプリを摂取する必要があります。日本人の葉酸摂取状況や推奨量を参考に、葉酸サプリの摂取量を調整しましょう。

日本人の葉酸摂取状況

日本人の葉酸の摂取量は、一日の平均値で289μgです。

また、性別や年代ごとの摂取状況は表のとおりです。

【性別と年代別の一日の葉酸摂取量(μg)の平均値】

男性女性
15~19歳260245
20代237226
30代253233
40代275247
50代297284
60代335328
総数295283

参照元令和元年国民健康・栄養調査報告

葉酸の一日の摂取推奨量は、成人では性別や年代に関係なく240μgに決められています

よって、男女ともに葉酸の摂取量は、総数の平均値で一日の摂取推奨量を超えています。規則正しい食生活を意識していれば、葉酸不足の心配は少ないでしょう。

しかし、年代別に確認すると15~19歳を除き、若い世代ほど葉酸の摂取量が少ないことがわかります。

男性の20代と女性の20代、30代では、一日の摂取量の平均値が推奨量を満たしていません。

一方、年齢が上がるにつれ、葉酸の摂取量も増えます。ところが、加齢とともに血液中のホモシステインの濃度も上昇します。

そのため、年代を問わず規則正しい食生活を意識し、充分な葉酸を摂取してください。

また、日本人女性の約65%は、葉酸を体内で利用しにくい遺伝子を持ちます。

よって、摂取量が推奨量を超える場合も、葉酸の欠乏には注意が必要です。

葉酸の摂取量の基準

貧血をはじめ葉酸欠乏による症状を防ぐためには、一日につき200μgの葉酸が必要です。

そのため、葉酸の推定平均必要量は200μg/日に定められています。

また、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2をかけて算出された、240μgが一日当たりの葉酸の摂取推奨量です。

なお、18歳以上では葉酸の推定平均必要量や摂取推奨量に、年代や性別による違いはありません。

ただし、妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害の予防を目的として、通常の食事以外に葉酸のサプリメントや機能性食品で400μg/日の葉酸の摂取が推奨されています。

また、妊娠中期と後期は葉酸の分解や排出が促進されるため、推定平均必要量に200μg、推奨量に240μgを加える必要があります。

つまり、妊娠中期と後期の妊婦の葉酸の推定平均必要量は400μg、推奨量は480μgです。

さらに、授乳中の女性は、推定必要量に80g、推奨量に100μgが付加されます。

したがって、授乳時の葉酸の推定必要量は280g、推奨量は340μgです。

葉酸は食材から摂取しにくい

葉酸は、ブロッコリーやホウレン草、芽キャベツなどの野菜のほかに、レバーや鶏肉、納豆などにも含まれています。

ところが、性質により食事からの葉酸の摂取は難しいです。

水に溶けやすい

葉酸は、水に溶けやすい性質を持つ水溶性ビタミンの一種です。よって長時間食材を水に浸けていると、栄養素が流れ出て体への吸収量が減少します。

たとえば、時間をかけて野菜を洗ったり、茹でた後にゆで汁を捨てたりすると、葉酸を含んだ食品を食べても充分な効果を期待できません。

また、過剰な葉酸は尿に溶けて体外へ排出されます。したがって、葉酸を含む食品を一度に多く食べても効果は持続しません

貧血や疲労など葉酸不足が起こすトラブルを予防するためには、継続的に葉酸を摂取する必要があります。

熱で壊れやすい

葉酸は、熱に弱い栄養素です。そのため、焼く、茹でる、揚げるなどの加熱調理により、食品に含まれる葉酸の量が減少します。

レバーや鶏肉など、調理の際に充分に加熱する必要がある食材からの葉酸の摂取は難しいでしょう。

成分が分解される

野菜や肉などの食べ物に含まれる葉酸は、多くがポリグルタミン酸型葉酸(天然葉酸)です。

そして、ポリグルタミン酸型葉酸は、腸内の消化酵素によりモノグルタミン酸型葉酸(合成葉酸)に分解された後、小腸に吸収されて血管に運ばれます。

ポリグルタミン酸型葉酸からモノグルタミン酸型葉酸に分解されたり、体内に吸収されたりする過程において、葉酸はさまざまな影響を受けます。

そのため、食事から摂取した分と同量の葉酸が体内で利用されることはありません。

一緒に食べる食品も関係し、食事から摂取する葉酸のうち体内で利用される量は50%程度です。

葉酸はサプリで摂取する方法がおすすめ

葉酸は水や熱を使った調理に弱いです。また、食品に含まれる葉酸は分解されやすい性質も持ち、食事から摂取しにくいです。

さらに、葉酸を含んだ食材を多く食べても体内に蓄えられないため、サプリでの摂取をおすすめします。

とくに葉酸の摂取推奨量が多い妊婦は、食事のみでの必要な栄養素の摂取が難しいです。

葉酸の効果を実感したい場合は、葉酸サプリを上手く活用しましょう

葉酸サプリのメリット

葉酸サプリは、効率的かつ手軽に葉酸を摂取できる点で人気があります。

さらに、ほかの栄養素が含まれた商品も充実しており、バランスよく栄養を摂りたい方からも好評です。

野菜や肉などの食品と比較した葉酸サプリのメリットを解説します。

食材より吸収率が高い

サプリメントには、安定感に優れ、小腸からそのまま吸収されるモノグルタミン酸型葉酸が配合されています。

食品に含まれるポリグルタミン酸型葉酸と比較して分解されにくいため、体内での吸収率が高い点がメリットです。

具体的には食品中の葉酸の吸収量が50%程度である一方、サプリに含まれる葉酸の吸収率は約85%です。

葉酸の必要量が多い妊婦や授乳婦のほか、効率的に葉酸を摂取したい方には葉酸サプリをおすすめします。

食欲がなくても葉酸を摂れる

葉酸不足により、疲労や貧血などの症状が現れると食欲不振になり、食事から充分な栄養を摂取できない悪循環に陥る可能性があります。

また、妊娠中は体調の変化により、充分な食事を摂れないケースも多いです。

とくに胎児の神経管閉鎖障害を予防するために葉酸の必要量が多い妊娠初期は、つわりにより食事の量が減る方も目立ちます。

食欲がないときは、食事で推奨量の葉酸を摂ることが難しいです。

しかし、葉酸サプリなら食欲に関係なく、適量の葉酸を摂取できます

さまざまな栄養素を補える

健康的な体を作ったり、美しさを維持したりするために必要な栄養素は、葉酸のみではありません。

日々の食事で必要な栄養素を満遍なく摂ることは難しいでしょう。葉酸サプリは、ほかの栄養素を補いやすい点も魅力です。

ビタミンやミネラルが配合された葉酸サプリを利用すれば、毎日の食事で不足しやすい栄養素をバランスよく摂取できます

たとえば、妊婦には妊娠中に不足しやすい鉄分やカルシウムなどが配合された葉酸サプリが人気を集めています。

また、コラーゲンやビタミンCなどが含まれた葉酸サプリは、美容を意識する方から好評です。

葉酸サプリのデメリット

気軽に葉酸を摂取できる葉酸サプリには、デメリットも存在します。価格や健康面へのリスクなど、デメリットをチェックしましょう。

サプリ代がかかる

効果を実感するためには、継続して葉酸サプリを飲み続ける必要があります。よって、葉酸サプリの費用を負担に感じる方も多いです。

葉酸サプリの価格の相場は、1か月分で1,000円~8,500円程度です。

価格と品質が比例するわけではありませんが、安全性を重視して製造された商品や葉酸の含有量が多い商品は高価な傾向があります。

したがって、葉酸サプリを購入する際は価格と品質のバランスを考慮し、無理なく継続できるコストパフォーマンスに優れたものを選ぶことが重要です。

なるべく負担なく長期的に葉酸サプリを飲みたい場合は、初回購入やまとめ買いで安くなるもの、定期コースが設定されているものなども検討してください。

飲み忘れることがある

水溶性ビタミンである葉酸は、一度に多く摂取しても尿として排出されます。

よって、葉酸サプリを飲み忘れたときに、思い出してから多めに摂取しても充分な効果を期待できません。

つまり、効果を実感するためには毎日継続して葉酸サプリを飲み続けることが大切です。

しかし、食品として扱われる葉酸サプリは、毎食後や朝と寝る前など、飲むタイミングが決められていません。

そのため、うっかり葉酸サプリを飲み忘れてしまうリスクが高い点はデメリットです。

過剰摂取で健康被害が出る

葉酸自体は、毒性のない栄養素です。

一時的に摂取しすぎても尿とともに排出されるため、通常の食事で葉酸を摂取している分では過剰摂取による健康被害の心配は少ないでしょう。

しかし、体内に吸収されやすい葉酸が豊富に含まれたサプリの摂りすぎには注意が必要です。

とくにビタミンB12が不足しているときに葉酸を摂取しすぎると、ビタミンB12欠乏による貧血に気づけません。

また、ビタミンB12不足で生じる重い神経障害「後外側脊髄変性」の発見が遅れるリスクもあります。

さらに亜鉛の吸収障害や葉酸過敏症によるかゆみ、呼吸障害などの危険性も指摘されています。

葉酸サプリの正しい飲み方

葉酸サプリの効果を実感するためには、正しい方法で飲むことが大切です。飲むタイミングや摂取量など、効果を引き出す飲み方のポイントを押さえましょう。

飲むタイミングを意識する

毎日同じタイミングで用サプリを飲み続けると、習慣化して飲み忘れを予防できます。

また、水溶性ビタミンの葉酸は、長時間体内にとどまりません。

毎日決まったタイミングで葉酸サプリを飲めば、葉酸の摂取の間隔が空きすぎず、効果を実感しやすいです。

なお、一日当たりの摂取回数の目安がない場合は、複数回に分けて飲むことをおすすめします。

少しずつ摂取すれば、常に体内に葉酸がある状態をキープできるでしょう。

葉酸サプリを飲むタイミングは、食前や就寝前のお腹がすいている時間がおすすめです。

胃が空いている時間に摂取すると、葉酸サプリの吸収力が高まり、効果が引き出されます

ただし、空腹時のサプリの摂取は、胃腸に負担を掛けます。

胃腸が弱い方や妊娠中でつわりの症状がある方は、食後30分の間に葉酸サプリを飲みましょう。

胃酸の働きにより、葉酸サプリの消化が促されます。

飲む方法を守る

葉酸サプリを飲む際は、商品や公式サイトに書かれている一日の摂取量や摂取回数などの表示を確認しましょう。

正しい方法で飲むことにより、葉酸の不足や過剰摂取を予防できます。

また、葉酸サプリを水や白湯以外で飲むことは避けましょう。飲み物に含まれる酵素が、葉酸の吸収や働きを邪魔する可能性があります。

とくにタンニンは葉酸の吸収を妨げるため、緑茶や紅茶、コーヒーなどでサプリを飲むことは控えてください

過剰摂取をしても意味がない

葉酸は、長時間体内に残らない栄養素です。葉酸サプリを大量に摂取しても尿と一緒に栄養が排出されて、意味がありません。

また、過剰に摂取すると健康被害のリスクも高まるため、目安量を参考に葉酸サプリを飲みましょう。

サプリに含まれる葉酸の一日当たりの上限量は、男女ともに18~29歳と65歳以上で900μg、30~64歳で1,000μgです。

葉酸サプリを飲むときは、上限量を超えないように葉酸の含有量を確認してください

複数のサプリを組み合わせる場合は、それぞれに含まれる葉酸の量を確認し、過剰摂取を避けることも重要です。

葉酸サプリの効果を高める栄養素

ビタミンや亜鉛などの栄養素は、葉酸サプリの効果を引き出します。

より効果を実感したい方は、食事やサプリで葉酸と相性のよい栄養素を摂取しましょう。

ビタミンB2

ビタミンB2は、炭水化物、脂質、タンパク質などさまざまな栄養素の代謝をサポートします。

葉酸の代謝に関係しているため、葉酸サプリと一緒に摂取すると効果が高められるでしょう。

また、ビタミンB2には皮膚や粘膜を保護する働きもあります。

そのため、肌荒れを防ぎたい方には、肌のターンオーバーを促進させる葉酸とともにビタミンB2の摂取がおすすめです。

ビタミンB6

タンパク質の代謝に必要なビタミンB6は、肉や魚、卵などからのエネルギーの生産をサポートします。

皮膚のバリア機能を高めたり、赤血球のヘモグロビンを合成したりする働きもあるため、葉酸サプリとあわせれば美肌や貧血予防に効果的です。

さらに、ビタミンB6を葉酸やビタミンB12とともに摂取すれば、動脈硬化を引き起こすホモシステインの血中濃度も下げられるでしょう。

ビタミンB12

葉酸と同様に造血作用のあるビタミンB12は、DNAの合成にも関わる補酵素です。

そのため、葉酸を摂取してもビタミンB12が不足すれば、DNAの合成が妨げられて貧血をはじめとしたトラブルが起こる可能性があります。

また、ビタミンB12が欠乏した状態で葉酸サプリを過剰に摂取すると、神経障害のリスクも上がります。

よって、健康に葉酸サプリを摂取したい場合は、ビタミンB12を積極的に摂りましょう。

ビタミンB12はホモシステインとも関係があるため、葉酸サプリと組み合わせれば、循環系の疾患の予防にも役立ちます。

ビタミンC

葉酸は、ビタミンCと一緒に摂ると体内での吸収率が上がります。また、ビタミンCの働きにより、体内で葉酸が活性化された状態にキープされます。

つまり、ビタミンCは葉酸の効果を実感するために重要な栄養素です。

タンパク質やコラーゲンの生成に関わり、健康的な皮膚を保つ作用もあるため、美肌を目指す方も葉酸サプリとあわせてビタミンCを摂りましょう。

亜鉛

亜鉛は、タンパク質の合成や糖の代謝に関係する栄養素です。

さらに、葉酸を体内に取り込む際に必要な酵素の働きを助ける役割もあります。すなわち、亜鉛は葉酸の吸収のために欠かせません。

また、亜鉛は脳内でストレス対応に関係した海馬に多く存在します。

うつ病の予防に関係する神経伝達物質の生成を促す葉酸と一緒に亜鉛を摂取すれば、メンタルヘルスにおいても相乗効果を期待できるでしょう。

葉酸の効果についてよくある質問

葉酸サプリにまつわるさまざまな疑問点をまとめました。効果や安全性が気になる方は確認してください。

葉酸は毎日必ず摂取すべき?

葉酸は体内に蓄積されない水溶性ビタミンのため、効果を実感したい場合は毎日摂取しましょう

とくに妊娠の可能性がある女性や妊婦は、胎児のためにもサプリや葉酸が強化された食品で毎日400μgの葉酸を摂ることをおすすめします。

ただし、葉酸サプリは医薬品ではありません。そのため、数日程度葉酸サプリを飲まなかった場合も深刻な影響が出るとは考えにくいです。

妊娠中の場合も、直ちに胎児の健康に悪影響が及ぶ可能性は低いでしょう。

サプリを飲み忘れたことによるストレスで体調不良に陥る可能性もあるため、数日間葉酸を摂取できなくても気にしすぎないことが大切です。

男性にも葉酸の効果がある?

葉酸サプリには、肌荒れを防いだり、抜け毛や白髪を予防したりと男性に嬉しい効果も期待できます。

また、疲労回復やうつ病の予防にも役立つため、仕事で忙しい日々を送る男性の健康管理にもおすすめです。

さらに妊活では、葉酸によって男性のコンディションが整えられると報告されています。

若い世代は葉酸の摂取量が少なめなため、妊娠を望む場合は男性もパートナーとともに葉酸アプリを飲みましょう。

サプリは1日に何粒飲む?

葉酸サプリにより、一日当たりの目安量は異なります。

多くの商品は一日の目安量が3~4粒ですが、2粒で充分な葉酸を摂取できるものも、6粒を少量ずつ分けて飲む必要があるものも存在します。

充分な効果を引き出すためにも、メーカーが提示している目安量にあわせて葉酸サプリを飲んでください

サプリはドラッグストアや通販でも購入できる?

葉酸サプリは、ドラッグストアや通販で購入可能です。また、スーパーやベビー用品店で購入できる商品もあります。

市販の葉酸サプリは、店舗に行けばすぐに手に入れられる点で人気です。一方、通販で買えるものは、いつでも注文できて自宅に届けてもらえます。

インターネットでは、原材料や安全性にこだわり抜いて製造されたさまざまな商品がラインナップされており、自身に合ったものを見つけやすいです。

サプリの安全性は?

葉酸サプリのなかには、安全性を重視して作られた商品も多いです。

健康のために安全性を確認したい場合は、信頼のおける第三者機関の検査を受けているかを確認しましょう。

NPO法人日本サプリメント評議会の安心安全マークが付いているかは、安全基準のひとつの目安です。

また、「GMO認定工場製品マーク」があるかも安全性の判断基準でしょう。

マークが付いた葉酸サプリは、仕入れや製造から出荷まで、すべての工程で安全性が認められた工場で製造されています。

まとめ

葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害の予防や早産のリスクの低減に効果的です。

また、肌や髪の美しさを保ったり、心身の健康を維持したりする働きも期待できます。

ただし、水や熱に弱く体内で分解されやすく、通常の食事での葉酸を摂取は難しいです。

よって、効率的に葉酸を摂取できるサプリは妊婦や美容、健康を意識する方などに人気です。

葉酸には毒性がないため、適量の葉酸サプリを摂取すれば、過剰摂取による健康被害の心配も少ないでしょう。

ぜひ、正しい方法で葉酸サプリを飲んで、効果を実感してください。

※本記事の情報は2023年08月時点のものです。

※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。

※本記事で紹介しているサービス・商品に関するお問い合わせは、サービス・商品元に直接お問い合わせください。

〈参考〉
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2020年版)
六本木レディースクリニック(公式サイト)
札幌みらいクリニック(公式サイト)

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
※本サイトと提携する企業のPR情報が含まれます。

目次