妊娠中の方や、妊娠を検討している方で、NIPT(新型出生前診断)についてご存知の方も多いのではないでしょうか。
生まれてきた子どもに愛情を注いで育てることはもちろんではありますが、出産前に胎児の健康状態を把握したい場合もあります。胎児の染色体異常を知る方法の一つが、NIPTです。
当記事では、NIPT(新型出生前診断)を受診できる東京都内のクリニック13選について詳しく紹介します。また、検査の流れや、NIPTを受ける際の注意点もあわせて解説しています。
NIPTと呼ばれる検査を初めて目にした方や、NIPTの実施を検討中の方など、ぜひ参考にしてみてください。
NIPT(新型出生前診断)を受診できる東京都内のクリニックの選び方
NIPTの施術を受けられるクリニックは、都内にも複数存在しています。
ここでは、NIPTを受診できる東京都内のクリニックの選び方について解説します。
産婦人科に関する実績を確認する
NIPTを受けられるクリニックを選ぶ際には、産婦人科に関する実績を確認しましょう。実績が豊富なクリニックはさまざまな検査に対応してきているため、検査中の思わぬトラブルやアフターフォローなどの対処にも期待が持てます。
実績の少ないクリニックは、サポートやフォローの体制が整っていないケースもあるため注意しておきましょう。
クリニックの実績を調べる際には公式サイトや口コミの閲覧をはじめ、クリニックを利用した友人や知人から直接聞いてみてもよいでしょう。
認可施設かどうかチェックする
クリニックを選ぶ際には、NIPTの認可施設かどうなのかをチェックしましょう。NIPTが実施可能なクリニックは、認可施設と認可外施設の二種類があります。認可施設は、日本医学会ならびに日本産婦人科学会が認可した施設です。
認可施設は厳しい検査項目に合格した医師の元で検査をおこなえるため、安心です。また、万が一のトラブル対応やアフターフォロー体制にも期待が持てます。
一方の認可外施設は、日本医学会ならびに日本産婦人科学会が認可していない施設です。認可外施設は医師の紹介状なしで予約ができたり、さまざまな検査がおこなえたりするメリットがある反面、検査後のサポートに対応していない場合があります。
NIPTを受けるうえでサポート面を重視したい場合には、なるべく認可施設を選ぶことをおすすめします。
遺伝カウンセリングを実施しているかで選ぶ
クリニックを選ぶ際には、遺伝カウンセリングの実施の有無にも着目しましょう。遺伝カウンセリングは、専門の医師やカウンセラーによりおこなわれる、遺伝に関する疑問や悩みに関するカウンセリングです。
NIPTへの不安や悩みをはじめ、検査についての詳しい説明が欲しい方は、遺伝カウンセリングがおこなわれているクリニックがおすすめです。別途費用が必要な場合もありますが、検査に不安のある方はぜひ利用を検討してみてください。
検査費用をチェックする
クリニックを選ぶ際には、NIPT検査に関する費用面もチェックしておきましょう。NIPTは保険診療外の検査であるため、約15万円〜20万円の高額な費用が生じます。
そのため、検査費用を少しでも安く抑えたい方は、クリニックの料金を比較しましょう。NIPT検査費用のみならず、カウンセリングや確定的検査の費用が別途必要なのかどうか調べておくことも大切です。
NIPTを受ける前に、クリニックでのトータルコストを試算しておくと安心です。
羊水検査の有無で選ぶ
NIPTを受けるクリニックを選ぶ際には、羊水検査の有無について調べておきましょう。確定的検査である羊水検査は、非確定的検査であるNIPTで陽性が出た際に結果を確実なものにするためにおこなわれます。
そのため、NIPTを受けたクリニックが羊水検査に対応していない場合には、羊水検査をおこなうために別のクリニックを探す必要が生じてしまいます。
別のクリニックをあらためて探す時間や手間をかからないようにするためにも、NIPTと羊水検査の両方に対応しているクリニックを選ぶことも大切です。
東京都内でNIPTを受診できるおすすめクリニック13選
ここからは、NIPTを受診できる東京都内のクリニックおすすめ13選を紹介します。
各クリニックの情報や特徴などを、ぜひ参考にしてみてください。
1位:ミネルバクリニック
ミネルバクリニックは、NIPTや遺伝子検査、染色体検査に精通したクリニックです。クリニックは都内の港区に構えられており、東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩1分とアクセスも良好です。
ミネルバクリニックはMEDICOVER社と独占契約をおこない、世界の中でも優れた検査であるスーパーNIPT、カリオ7、デノボを日本で唯一採用しています。
また、国内で一般的におこなわれている13、18、21トリソミーの検査のみならず、 全染色体検査、全染色体の部分欠失や重複の網羅的な検査も可能です。
そして、精子の新生突然変異による重篤な疾患や、両親由来の遺伝子によるさまざまな病気のリスクなども調べられます。陽性後の相談をはじめ、羊水検査への負担補助や出産後の無料遺伝子検査など、サポート体制も豊富です。
ミネルバクリニックは、詳細な検査をおこないたい方や、サポート体制を重視したい方には、とくにおすすめのクリニックです。
2位:青山ラジュボークリニック
青山ラジュボークリニックは、NIPTを実施している美容皮膚科クリニックです。2016年に開業されたクリニックは都内の港区に構えられており、青山一丁目駅から徒歩5分、外苑前駅から徒歩2分とアクセスも良好です。
青山ラジュボークリニックの強みは、検査に毎日対応しており、当日予約や当日検査が可能であることです。
また、四種類の検査プランが用意されており、13,18,21トリソミー検査のみおこなえるミニマムプランであれば8万8,000円(税込)で検査を受けられます。
青山ラジュボークリニックは、スキマ時間を利用して検査を受けたい方や、なるべく費用を安く抑えたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
3位:平石クリニック
平石クリニックは、NIPTに精通したクリニックです。クリニックは都内の渋谷区に構えられており、東京メトロ日比谷線の恵比寿駅から徒歩1分とアクセスも良好です。
平石クリニックは日本マーケティングリサーチ機構による調査において、4年連続で95%以上の顧客満足度を獲得しています。
また、NIPTを受けるにあたって、年齢制限や夫婦同伴などの条件も設けられていないため、誰でも安心して来院できます。
13,18,21トリソミー検査、性染色体検査、性別判定を含む基本検査であれば、19万8,000円(税込)で受けられます。また、NIPT検査で陽性が出た場合には、羊水検査の費用をクリニックに負担してもらえます。
平石クリニックは、顧客満足度の高いクリニックをお探しの方や、幅広い受け入れがおこなわれている点を重視したい方には、とくにおすすめのクリニックです。
4位:ヒロクリニック
ヒロクリニックは、NIPTに精通した総合医療クリニックです。2008年の開院以降、全国に10店舗を展開しており、都内には東京駅前院と新宿駅前院があります。
ヒロクリニックのNIPTは、全国10ヶ所の直営院に加え、全国67箇所の連携院でも検査が可能です。2023年2月の時点で国内検査件数は29,000件を超え、国内国外検査を合わせると35,000件以上の実績があります。
ヒロクリニックでは、母体にも胎児にも安全なNIPTがおこなわれています。遺伝子検査の国内専門機関である東京衛生検査所に検査を依頼し、海外の専門機関に依頼していた従来のNIPTよりも早く正確に結果がわかるようになりました。
結果は、一部プランをのぞき、採血から8日以内に届けられることが大半です。また直営院では、最短2日で結果が届く特急便オプションを利用できます。
ヒロクリニックは、NIPTの症例数や施術実績が豊富なクリニックをお探しの方や、なるべく早く結果が知りたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
5位:新宿南口レディースクリニック
新宿南口レディースクリニックは、NIPT認可施設の産婦人科専門クリニックです。クリニックは都内の渋谷区に構えられており、各線の新宿駅から徒歩3分とアクセスも良好です。
新宿南口レディースクリニックは、医療を通じて妊婦や胎児の健康向上をおこなうイギリスの組織であるFMFに認定されています。
FMFフェローシップの修了者である医師は国内に6名しか存在せず、その中の一人が新宿南口レディースクリニックの院長です。
また、遺伝カウンセリングを実施しており、対面のほか、アプリによるオンラインカウンセリングにも対応しています。
NIPT検査費用13万7,500円(税込)には初期胎児ドックも含まれており、別途30分ごとに5,000円(税込)の遺伝カウンセリング料金が必要です。また、NIPT検査で陽性が出た場合には、羊水検査の追加費用はかかりません。
新宿南口レディースクリニックは、胎児医療に精通した医師をお探しの方や、NIPTとあわせて初期胎児ドックを受けたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
6位:愛育クリニック
愛育クリニックは、NIPT認可施設の産婦人科や小児科をはじめとした総合医療クリニックです。2015年に開業されたクリニックは都内の港区に構えられており、恵比寿駅から徒歩8分とアクセスも良好です。
NIPT検査は10万9,000円(税込)で受けられ、オプションで胎児ドックを付けることも可能です。また、NIPT検査で陽性が出た場合には、羊水検査の追加費用はかかりません。
愛育クリニックは、NIPTとあわせて初期胎児ドックを受けたい方や、なるべく費用を安く抑えたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
7位:八重洲セムクリニック
八重洲セムクリニックは、産婦人科や内科医療の専門クリニックです。2017年に開業されたクリニックは都内の中央区に構えられており、東京駅八重洲中央口から徒歩8分、京橋駅から徒歩1分とアクセスも良好です。
八重洲セムクリニックのNIPT検査費用は、13、18、21番染色体、性染色体検査を含む基本検査で21万5,600円(税込)です。
また、検査費用には性染色体検査における胎児の性別判定も含まれており、NIPT陽性の場合におこなわれる羊水検査にも追加費用はかかりません。
そして、公式サイトではこれまでに実施された検査の中で生じた偽陰性や性別誤判定の発生事例に加え、トラブル時の対応事例も公開されています。
八重洲セムクリニックは、NIPT検査における事例を事前に知っておきたい方や、サポート体制を重視する方には、とくにおすすめのクリニックです。
8位:東京エバーグリーンクリニック
東京エバーグリーンクリニックは、NIPTに精通した医療クリニックです。クリニックは都内の中央区に構えられており、東京駅24番出口からすぐの場所にあり、アクセスも非常に良好です。
東京エバーグリーンクリニックはベルギーの大手検査施設GENDIAと連携しているため、世界最高標準の検査をリーズナブルに受けられます。NIPT検査にかかる費用は基本検査で10万7,800円(税込)で、羊水検査に関する追加費用はかかりません。
また、プライバシーにも配慮されており、検査説明から検査の採血にいたるまで、すべて個室で対応してもらえるため、他の患者と顔を合わせることが少ないことも魅力です。
東京エバーグリーンクリニックは、なるべく費用を抑えたい方や、プライバシー面を重視したい方には、とくにおすすめのクリニックです。
9位:プレママクリニック
プレママクリニックは、NIPTに精通した医療クリニックです。クリニックは東京、大阪、福岡、神奈川に構えられており、都内では銀座院と表参道院が利用できます。
プレママクリニックのNIPT検査は、すべての染⾊体異数性と染⾊体の微小⽋失を調べるフルセット検査と、13、18、21番染⾊体のうち一つを選ぶライト検査の二種類があります。
フルセット検査は13万8,000円(税込)、ライト検査は5万5,000円(税込)です。検査費用には、結果の郵送、NIPT陽性後の確定的検査や診察費用などは含まれていないため、必要に応じて別途料金が必要です。
また、年齢制限はなく、妊娠10週目以降の方であれば誰でも検査を受けられます。プレママクリニックは、特定の染色体異常のみを検査したい方や、なるべく費用を抑えたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
10位:錦糸町駅前レディースクリニック
錦糸町駅前レディースクリニックは、産婦人科の専門クリニックです。2019年に開院したクリニックは都内の墨田区に構えられており、銀糸町に直結しているため、アクセスも非常に良好です。
錦糸町駅前レディースクリニックでは女性医師が常駐しているため、異性の医師に抵抗のある女性も安心して来院できます。錦糸町駅前レディースクリニックのNIPT検査は、9万9,000円(税込)で一切の追加費用が生じません。
また、NIPT検査で陽性が出た場合には院内で検査がおこなえるのみならず、羊水検査の追加費用もかかりません。そして、染色体異常以外の先天性異常である無脳症や臍帯ヘルニアなどを検査する胎児初期精密超音波を、2万円(税込)で受けられます。
胎児初期精密超音波は従来4万円以上必要であるため、錦糸町駅前レディースクリニックでNIPTをおこなう際の特典ともいえるでしょう。
錦糸町駅前レディースクリニックは、女性医師が在籍しているクリニックをお探しの方や、さまざまな胎児の疾患を調べたい方には、とくにおすすめのクリニックです。
11位:銀座Mitaクリニック
銀座Mitaクリニックは、NIPT検査をおこなう美容クリニックです。2019年に開院したクリニックは都内の中央区に構えられており、銀座駅から徒歩1分とアクセスも非常に良好です。
銀座MitaクリニックのNIPT検査は、13、18、21番染⾊体と性染色体検査がおこなわれる基本検査が11万8,800円(税込)です。NIPT検査は完全予約制のため、検査説明から採血まで個室で対応してもらえます。
また、一度の来院で検査が完結し、年齢制限をはじめとした条件もありません。検査後のフォローも充実しており、NIPT検査で陽性が出た場合の羊水検査の追加費用もかかりません。
銀座Mitaクリニックは、なるべく費用を抑えたい方や、プライバシー面を重視したい方には、とくにおすすめのクリニックです。
12位:デイジークリニック
デイジークリニックは、NIPT検査をおこなう美容皮膚科専門クリニックです。クリニックは東京、福岡、大阪、北海道に構えられており、都内では新宿本院にてNIPT検査が利用できます。
デイジークリニックのNIPT検査は、13、18、21番染⾊体と性染色体検査がおこなわれる基本検査が14万5,200円(税込)です。NIPT検査は完全予約制のため、院内での待ち時間を少なくできます。
また、日曜日におこなわれる検査は女性医師が担当するため、異性の医師に抵抗のある女性も安心して来院できます。
検査後のフォローも充実しており、60分の無料カウンセリングをおこなえるほか、NIPT検査で陽性が出た場合の羊水検査の追加費用もかかりません。
デイジークリニックは、女性医師が在籍しているクリニックをお探しの方や、サポート体制を重視する方には、とくにおすすめのクリニックです。
13位:東京女子医科大学
東京女子医科大学は、NIPTがおこなえる私立大学です。1900年に創立、1950年に設置された大学は都内の新宿区に構えられており、若松駅河田駅および牛込柳町駅から徒歩5分とアクセスも良好です。
東京女子医科大学のNIPT検査は、ゲノム診療科で実施が可能です。NIPT検査費用は17万6,000円(税込)ですが、60分の遺伝カウンセリング費用や結果説明費用などが別途必要です。
また、東京女子医科大学病院で分娩予定の方と他の院で分娩予定の方で、遺伝カウンセリング時に必要な書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。
東京女子医科大学は、夫婦やパートナーでの来院を検討している方や、東京女子医科大学病院で分娩予定の方には、とくにおすすめのクリニックです。
NIPTを受診するメリット
ここからは、NIPTを受診するメリットについて解説します。
他の出生前検査に比べて精度が高い
NIPTのメリットは、他の出生前検査に比べて精度が高いことです。NIPTは非確定検査でありながら99%と非常に高い精度を誇り、胎児の染色体疾患をより正確に発見できます。
胎児へのリスクが懸念される確定的検査と比較してNIPTのリスクは非常に少ないため、確定的検査の前の産前検査として広く実施されています。
胎児の負担が少ない
NIPTは、胎児への負担が少ないこともメリットの一つです。確定的検査である羊水検査や絨毛検査は、母体への針の挿入や胎盤への刺激により、非常に僅かではあるものの死産や流産のリスクがあります。
NIPTは母体からの採血のみで検査をおこなえるため、胎児への負担を最小限に抑えられます。
NIPTを受診するデメリット
ここからは、NIPTを受診するデメリットについて解説します。
結果次第では精神的負担がある
NIPTのデメリットは、結果次第で精神的負担が生じることです。検査結果が陽性の場合、胎児の染色体異常の可能性が高いことが示唆されています。
そのため、産後の対応についての事前準備につながる方がいる一方で、結果を受け入れられず、精神的なショックや負担につながるケースもあります。
検査費用が高い
NIPTは、検査費用が高いこともデメリットの一つです。クリニックにより費用は異なりますが、NIPTは保険が適用されない検査のため、すべて自己負担です。
また、初診料やカウンセリング料をはじめ、陽性が出た場合に実施される確定的検査の費用が別途必要な場合があります。そのため、NIPTを実施する際には、事前にトータルコストを確認しておきましょう。
NIPT検査の流れ
クリニックへ来院する前に、施術の流れを知っておくとイメージを掴みやすくなります。
ここでは、NIPT検査の流れを紹介します。
1:検査を予約する
まずは、希望のクリニックで検査を予約しましょう。Web予約や電話予約など、クリニックが実施している方法を確認してみてください。Web予約の場合、専用ページや専用フォームで希望日時を選択して予約をおこないます。
その後、登録したメールアドレスに仮予約完了のメールが届きます。メール受信後、同意書や問診票などに必要事項を入力し、本予約を完了します。
2:検査前遺伝カウンセリングを受ける
NIPTでは、検査前遺伝カウンセリングがおこなわれます。専門の医師やカウンセラーによる問診の実施をはじめ、NIPTに関する詳細な説明を受けられます。
NIPTに関する疑問点や不安な点については、カウンセリング時に尋ねておきましょう。
3:NIPT検査を受診する
検査前遺伝カウンセリング終了後、NIPT検査が始まります。NIPTは母体の血液を採取して検査がおこなわれますが、採血のタイミングはクリニックにより異なります。
カウンセリングと同日に実施する場合や、カウンセリングとは別日に実施する場合もあるため、事前に尋ねておくとよいでしょう。
4:診断結果の報告を受ける
検査を終えたあとは、診断結果の報告まで待ちます。NIPT検査の結果は、採血がおこなわれた日から約2週間後に出ます。
結果は陽性もしくは陰性で報告され、陽性の場合は胎児に染色体異常の可能性が高い状態にあることが示唆されています。陽性が出た場合、確定的検査の羊水検査を受ける必要があります。
クリニックにより羊水検査の費用が別途必要な場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
また、血中の胎児のDNA量が少なかったり、服用中の薬の影響を受けていると判断されたりした場合には、NIPTの再検査が必要になるケースもあります。
NIPTを受診する際の注意点
ここでは、NIPTを受診する際の注意点について詳しく解説します。
偽陽性の可能性がある
NIPTの結果では、偽陽性が出る可能性があります。偽陽性は、陰性が出ていても染色体異常を持つ胎児が生まれる可能性があることです。
偽陰性が出やすいのは、胎児の染色体量が少ない妊娠初期です。NIPTの陰性率は約99%といわれていますが、100%ではありません。
NIPTは非確定検査であるため、結果は絶対でないことに対する理解も大切です。さらに検査をおこないたい場合には、羊水検査や絨毛検査などの確定検査を実施可能です。
ただし、確定検査は胎児へのリスクがあるため、実施の有無についてはよく考えて決定しましょう。
検査で判明するのは染色体疾患に限られる
NIPTの検査で判明するのは、染色体疾患に限られます。先天性の疾患は染色体疾患のみではなく、神経の異常や心疾患などもあります。
染色体疾患以外の先天性疾患については、胎児がある程度成長した時期の超音波検査でなければ判断できないケースが大半です。そのため、すべての疾患を特定できる検査ではないことを知っておきましょう。
NIPTに関するよくある質問
ここでは、NIPTに関するよくある質問について項目ごとに解説していきます。
NIPTにかかる費用は?
NIPTの検査に要する費用は、約15万円〜20万円です。また、初診料やカウンセリング料が別途必要になるクリニックもあります。
そして、NIPTの結果により羊水検査をはじめとした確定的検査が必要な場合があるため、確定的検査の費用が含まれているのかどうなのかも事前に確認しておきましょう。
NIPTの費用は自己負担ですか?
NIPTにかかる費用は、原則自己負担です。NIPTに関する検査には保険が適用されず、医療給付の対象外です。また、医療費控除の対象にもならないため、注意しておきましょう。
検査を受ける前に食事をしても問題ありませんか?
NIPTの検査前に食事をしても問題ありません。食事制限が設けられていない検査であるため、普段どおりの食事をおこなっても大丈夫です。
まとめ
今回紹介したように、胎児の染色体異常を調べるNIPT検査は、東京都内のさまざまなクリニックや大学などで受けられます。
基本検査にカウンセリングや結果通知料金が含まれているところをはじめ、オプションとして有料対応がおこなわれているところもあるため、事前に確認しておきましょう。
また、普段なかなか時間の取れない方は、来院したその日で検査がすべて完了するクリニックがおすすめです。クリニックによりサポート内容もさまざまであるため、自身の重視するポイントに合ったクリニックを選んでみてください。
また、NIPT検査のメリットやデメリットの事前把握も大切です。母体や胎児への影響をはじめ、トータルコストについてもチェックしておきましょう。
そして、NIPT検査は非確定的検査であるため、結果が100%正しいわけではないことを理解しておく必要があります。
結果の信頼性をあげるためにNIPT検査で陽性が出ると確定的検査の羊水検査をおこなう流れが一般的ですが、羊水検査には母体や胎児へのリスクが生じます。
NIPT検査をおこなう前には、よい面ばかりでなくリスクも考慮したうえで実施するのかどうなのかを検討しましょう。納得した状態でNIPTをおこなうためにも、あらためて夫婦やパートナーで相談してからの決定をおすすめします。