風疹ワクチンの重要性

風疹予防接種をお勧めしています。 (厚生労働省より)
風疹(rubella)は、ウイルス性の感染症で発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とする病気です。症状は様々であり症状のみで風疹と診断することは困難な病気です。
産婦人科領域で問題になるのは、妊娠20週頃までの妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になることです。
2013 年(14,344 人)の流行以降、2014 年 319 人、2015 年 163 人、2016 年 126 人、2017 年 91 人と減少傾向でありましたが、2018 年は 2,917 人が報告され、2019 年は第 12 週時点で 1,000 人を超え、第 21 週までに 1,624 人が報告されており、非常に注意が必要です。都道府県別にみると第1位東京都、第2位神奈川県、第3位千葉県であり、当院の位置する神奈川県では妊娠を希望する方には十分な注意が必要です。

下記は厚生労働省のホームページの内容を抜粋したものです。

風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風疹症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、特に流行地域においては、抗体を持たない又は抗体価の低い妊婦は、風疹が発生している地域では、可能な限り不要不急の外出を避けていただき、やむを得ず外出をする際には可能な限り人混みを避けていただくなど、風疹にかからないように注意してください。また、妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風疹に感染しないように予防に努めて下さい。

引用:厚生労働省ホームページ

☆妊娠している方が風疹にかかると赤ちゃんに障害が起こる可能性があります。

☆妊娠を考えている方は必ず抗体検査を受けてください。(風疹の既往があったり、予防接種を受けている方でも抗体価が下がっている方がいます。)

☆妊婦さんで抗体価が低い方は、人込みなどを避けてください。

☆妊娠する可能性のある方の家族やよく合う方も抗体価を調べてください。

風疹ワクチン接種を希望されている方はあらかじめワクチンの在庫を確認する意味でご連絡いただければ幸いです。

風疹ワクチンの料金

☆☆横浜市にお住まいの方は、公費にて抗体検査やワクチン接種(MRワクチン:風疹麻疹混合ワクチン)が可能です。妊婦さんのみでなくご家族も可能ですのでご主人やその他のご家族で検査やワクチン接種のご希望がある方はご連絡ください。

料金(税込)
公費抗体検査 無料
公費MRワクチン自己負担額 3,300円

(厚生労働省ポスターを抜粋)