アフターピルとは

避妊をしなかった、避妊をしたけれど失敗した、避妊をしたけれど妊娠の不安がある。このような場合に72時間以内に内服することで避妊することができるホルモン剤をアフターピル(ポストピル:緊急避妊薬)といいます。
このホルモン剤を飲むことで下記のような効果があります。
①排卵を妨げる
②受精卵が着床しにくくすることで妊娠を緊急的に回避することができる

72時間以内に内服するお薬ですが、なるべく早く、24時間以内に内服する方がより効果的であると考えられています。

アフターピルの種類と副作用

アフターピル(緊急避妊薬)には2種類の方法があり、従来から使用されてきた「ヤッペ法」と新しい薬である「ノルレボ」があります。
当院では基本的に新しい薬剤であるノルレボを使用しています。
ノルレボは72時間以内に一回内服する薬で、妊娠阻止率は85%、24時間以内であれば妊娠阻止率は95%となります(※1)。
ヤッペ法と比較すると副作用は非常に少ないことが報告されています。

避妊法 内容 失敗率 メリット デメリット 費用
低用量ピル(OC) エストロゲンとプロゲステロンというニつのホルモンを含む薬を飲むことで避妊効果を発揮する 0.3~8%
  • 毎日きちんと飲むことで99%以上の不妊効果が発揮できる
  • 副効果がたくさんある
毎日服用しなければならない 初診約8,000円~
1シート2,500円/月~
コンドーム 薄いゴムのカバーにより性器を覆い、避妊する 2~15% 性感染症を予防することができる 装着ミスなどにより失敗率が高い 12個で1,000円~5,000円
IUD(子宮内避妊用具) 子宮内に小さな器具を挿入することにより着床を防ぐ 0.6~0.8%
  • 高い避妊効果がある
  • 女性自身が挿入を決定できる
  • 検診が定期的に必要である
  • 不正出血や長期挿入による感染症などがある
40,000円~
IUS(ミレーナ) IUDの進化版であり、黄体ホルモンを放出することにより避妊効果を得る 0.2%~
  • 薬の飲み忘れを避けることができる
  • 月経量も減少する。
  • 不正出血が起こることがある
  • 安価ではない
70,000円~
避妊手術 手術により精子や卵子の通り道をふさぐ。 0.5%~ かなり高い確率で避妊ができる。
  • 元に戻すことが困難である
  • 手術費用が高い
  • 手術の合併症が起こることがある。
300,000円~

ヤッペ法は72時間以内に2錠、その12時間後に2錠を内服する薬で、72時間以内に内服すれば57%の妊娠阻止率、24時間以内であればその妊娠阻止率は77%になります(※1)。通常治療に用いるプラノバールを用いていますが、1回に2錠を飲むので副作用として吐き気や頭痛が起こりやすいです。

(※1)平成28年度日本産科婦人科学会緊急避妊法の適正使用に関する指針より

なお、どちらの緊急避妊法も100%避妊できるわけではなく、内服後3週間後に産婦人科を受診して妊娠しているかどうかのチェックが必要です。
通常は生理のような出血があれば問題ありませんが、本当に生理であるかどうかはわかりません。生理ではなく不正出血であることもあるので十分に注意が必要です。当院では排卵の可能性が高いかどうかを超音波で確認しています。
当院では、超音波を含めて対応させていただいております。
(なお、どうしても処方のみを希望される方はご相談ください)

アフターピルの注意点

どちらの緊急避妊薬も100%の避妊効果はありません。
ガイドライン上も3週間後の妊娠のチェックが推奨されています。
また、排卵を遅らせる効果がありますので、その後に避妊しない性交渉を行った場合には妊娠する可能性があります。望まれない妊娠を避けるためにも当院では積極的に低用量ピル(OC)の処方をお勧めしています。
低用量ピルは内服することで避妊することができ、その失敗率は0.3%程度です。緊急避妊薬を内服された方は今後の生活を安心して送るためにも低用量ピルの内服をご考慮ください。
 なお、今回緊急避妊薬を内服する理由でどうしても診察を行いたくない方はご相談ください。

アフターピルの料金

基本的にはノルレボを使用しています。

  料金(税込)
初診料+超音波+ノルレボ処方 11,000円~
初診料+超音波+ヤッペ法 7,700円~

関連記事:低用量ピル(OC)について

アフターピルに関しては、診療メニュー内の「ピル(副作用・飲み方・処方・避妊率)ホーム診療内容一覧ピル(副作用・飲み方・処方・避妊率)」をご覧ください。
下記について解説しております。

  • ピルとは
  • 低用量ピル・LEP製剤による避妊以外の副効果
  • ピルに関するQ&A
    • 避妊用の低用量ピルとLEP製剤は何が違いますか?
    • ピルはいつから内服したらよいですか?
    • ピルの内服を忘れた場合にはどのようにしたらよいですか?
    • 他の薬と低用量ピルの飲み合わせが悪いものはありますか?
    • ピルの服用によってがんの発生率は変わりますか?
    • ピルの副作用として挙げられる血栓症はどのくらいの確率で起こりますか?
    • 血栓症はどのような症状がでますか?
    • ピル服用にあたり、普段の生活で気を付けることはありますか?