東京2020パラリンピック競技大会 水泳競技会場
東京2020パラリンピック競技大会 水泳競技会場のプールサイド

パラリンピック水泳会場のドクターボランティアに参加

8月27日から31日まで東京辰巳にありますアクアティックセンターにてパラリンピック水泳会場における会場ドクターボランティアに参加してきました。
まずは当院ご利用の皆様には多大なご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。
一方で、医師としても一人の人間としても大きな経験を積むことができましたので皆様のご協力に感謝申し上げます。
さて、せっかくですからオリンピックと同じように少しでもパラリンピックについてもご理解いただければと思いブログを更新させていただきます。
なお、文章内にはいろいろと配慮を行い記載しておりますが、何か不備や不快にするような言い回し等がある場合にはご容赦ください。
グーグル写真も引用させていただいています。
下記に詳細がありますがこちらを参考に作成させていただきます。
一部PDFの部分を引用させていただきます。

水泳ガイド – 日本障がい者スポーツ協会

https://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_02.pdf

パラ水泳とは?

ラ水泳は世界パラ水泳のルールにのっとって行われています。
これらの基本的ルールは世界水泳連盟(FINA)のルールに沿って行われています。
しかしながら、ケガを悪化させてしまうことなどに配慮され、特別なルールが設けられています。

パラ水泳のクラス分け

重要なものにクラス分けというものがあります。
機能の障害によりクラス分けがされており、そのクラスの中で競い合うことになります。
下の表は機能によりどのようにクラス分けがされているかを示す表になります。 クラスの数字が小さいほど機能の障害が重くなり、一方で高くなれば機能の障害が低くなります。

パラ水泳のクラス分け詳細

図1 パラ水泳のクラス分け表

水泳ガイド – 日本障がい者スポーツ協会より引用

https://www.jsad.or.jp/about/referenceroom_data/competition-guide_02.pdf

パラ水泳のスタート方法は?

パラ水泳ではスタートも様々なスタート方法があります。
飛び込み台からのスタート以外にも水中からのスタートがあります。
水中からのスタートでもスタッフの補助が必要であったり、また補助具の使用をしている場合もあります。
こちらも細かくご興味がある場合には引用のページをご参照ください。

パラ水泳のスタート方法

図2 水中からのスタート

パラ水泳のスタート時に使用する補助具

図3 スタート時の補助具の使用
(左 ひもを用いています。 右 タオルを用いています。)

パラ水泳の重要な協議を支えるサポーター

パラ水泳では選手を支えるサポーターがいます。
現在の日本のスポーツ界ではサポーターといいますと一般的には応援する人という意味で使用されることが多いですが、ここでは選手の競技に入り込む方を指します。
このような方がたくさんいて運営されているのがパラリンピックになります。

背泳ぎのスタートで体を支えるスタッフ

図4 背泳ぎのスタートで体を支えるスタッフ①

背泳ぎのスタート時に体を支える大会スタッフ

図5 背泳ぎのスタートで体を支えるスタッフ②

パラ水泳でのドクターボランティアを通して

これらの内容を理解されると、よりパラリンピックのニュースが興味深いものとなると思います。
レース後にご本人が喜んでいるのももちろんですが、レース後に協力者と抱き合っているシーンなどをみると非常に感動も大きくなると思います。
一般スポーツ、オリンピックでも選手のみでなく、サポートする方の存在が重要です。 大会を運営する人も含めたくさんの方の協力があって成り立っていると思います。
ぜひあと数日ではありますがパラリンピックの運営と選手やそれを支えるスタッフの安全を守れるように努力してまいります。

つづきレディスクリニック 院長 吉岡 範人

院長 吉岡範人についての紹介は下記をご覧ください

院長 吉岡範人のプロフィールや経歴

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